愛媛県新居浜市の動物病院。病気の治療はもちろん、病気になる前の予防やしつけなども積極的に指導しております。

お知らせ

  • 2021年4月2日

    4月の臨時休診日:

    4月14日セミナー受講のため、午後の診察は17時からとなります。

    *オンラインセミナーのため院長は院内にいますが、16-17時は対応できません。

    *薬やフードの処方は可能です。スタッフに申し付け下さい。

     

    <ゴールデンウィークのご案内>

    5月2-3日:祝日ですが、午前中のみ診察します。

    5月4-5日:休診です。

     


    4月です。

    狂犬病の予防注射が始まりました。

    狂犬病は、感染し発症すると犬も人間も100%助からない、非常に怖い病気です。

    3ヶ月齢以降の犬への予防接種が義務づけられております。

    持病により接種できない子を除き、みなさん接種するようよろしくお願いします。

     


    新型コロナウイルス感染症が愛媛県内で急増しております。

    新居浜でも少数、感染者が確認されている状況です。

    当院におきましても、消毒や換気を増やして対応はしておりますが、どうしても院内が混み合う時期となります。

    そのため、マスクの着用や、混雑時は外や車内で待つなどの個々の感染対策をよろしくお願いします。

     

    ちなみに、犬や猫にはもともと(普通の)コロナウイルス感染症という病気があるのはご存じですか?

    犬のコロナウイルス感染症はアルファコロナウイルス属で、軽い下痢などを起こします。

    猫のコロナウイルス感染症もアルファコロナウイルス属で、通常は軽い下痢などを起こしますが、まれに突然変異し、猫伝染性腹膜炎(FIP)という致死率の高い病気になることがあります。

    今回、パンデミックとなった新型コロナウイルス感染症はベータコロナウイルス属のため、そもそも違う病気です。

    現在は人間の感染のことばかりで、ペットへの感染に関しては、こちらにも全く情報がありません。

    ただ、犬よりも猫のほうがかかりやすいというデータは出ております。

    とにかく人間がかからないようにして、ペットを守るしかないと思いますので、今一度、感染予防を徹底していきましょう。

     


    今月のにゃんこ君です。

    お出かけから帰ってきたら、ソファを利用して作った秘密基地に、なんとにゃんこが入っていました。

    しかも、窓のようなところから顔が見えますw

    子供が遊びながら作ったものですが、まさかにゃんこが入るとはw

    大爆笑しながら写真を撮りましたw

     

     

    愛媛県新居浜市

    寺町動物病院

    寺町 光成

  • 2021年3月2日

    3月の臨時休診日はありません。

     

    三寒四温で、徐々に暖かくなっています。

    暖かい日の日中は、暑いくらいになっていますよね。

    そのせいでしょうか、先日、マダニがついたと、犬がやってきました。

    2月でマダニを見たのは初めてですが、暖かい日はもう活動しているようです。

    当院では、ノミ・マダニ予防は3〜11月までお勧めしております。

    散歩によく行く子、草むらに行く子、など心配な方は予防がお勧めです。

     

    また、花粉がすごいですよね。

    自分も花粉症なので、飲み薬と鼻のスプレーでなんとか乗り切ってる状況です。

    よく聞かれるのが、犬や猫に花粉症はありますか?と。

    おそらくあるのでしょうが、人間よりは圧倒的に少ないと思われます。

    それでも、いつも春になるとくしゃみが多い、皮膚の調子が悪化する、などの子は、花粉に対するアレルギーかもしれませんね。

     


    今月は、食物アレルギーについて書こうと思います。

     

    食物アレルギーは原因のアレルゲン(例えば牛肉)を食べた時に皮膚の痒みや、嘔吐・下痢を引き起こす病態を言います。

    嘔吐や下痢は食べてから1〜3日程度で症状が出るのに対し、皮膚の痒みは1〜2週間程度と遅れて症状が出ることが多いです。

    皮膚病変の出る場所は、目の周り、口周り、肛門周り、背中、耳などが出やすいです。

     

    治療法についてです。

    アレルゲンを含まない食事を与えることで改善します。

    やり方は大きく二つに分かれます。

     

    1.アレルゲンの検査をする。

    血液で、どんな物質に対してアレルギー反応が起こっているのか、検査ができます。

    その結果を踏まえて、食事を変えていきます。

    <メリット>

    ・アレルギー物質がわかっているので、効果的な治療を早くに始められる。

    <デメリット>

    ・検査が高価である。

    ・症状があまりない場合は結果が出にくいことがある。

     

    2.除去食試験を行う。

    血液検査はせずに、実際に治療用のフードをやってみる、という実験に近いやり方です。

    フードは加水分解食と新奇蛋白食がありますが、最近の傾向では、新奇蛋白食を用いることが多いです。

    新奇蛋白食とは、食べたことのない蛋白で作られた食事(もしくは、今食べているものと違う蛋白で構成された食事)ということです。

    もちろん、フードだけではなく、おやつにまで気を配る必要があります。

    皮膚症状なら、そのフードで1〜2ヶ月経過を観察します。

    症状が完全に消失→食事アレルギー

    症状が一部改善→食事アレルギー+環境アレルギー

    全く改善しない→食事が合わないか、環境アレルギーか、別の病気を見直し

    と判断していきます。

    さらに厳密に言うと、症状が消えた後、もとのフードに戻し、症状が出ることを確認すると食事アレルギーであることが間違いなく立証されます。(負荷試験)

    <メリット>

    ・(うまく合うフードが見つかれば)検査代がいらない。

    <デメリット>

    ・フードが合わなければ、次々にフードを変えて試してみる必要があり、時間と根気を要する。

     


     

    今月は、にゃんこ君のおしりですw

    うまく撮れたので、これにしました。

    暖かくなると、動きが良くなりますね。

    ベランダで鳥を観察したり、日なたぼっこしたりしています。

     

    愛媛県新居浜市

    寺町動物病院

    寺町 光成

  • 2021年2月2日

    2月の臨時休診日はありません。

     

    12月にお伝えしたウイルス性胃腸炎ですが、ようやく落ち着いたようです。

    だいたいは1ヶ月くらいで落ち着くことが多いのですが、2ヶ月かかりました。

    長かったです。

     


     

    寒い時期は一般的に皮膚病は少なくなりますが、この時期ならでは、の皮膚病がありますので、ご紹介します。

    一つ目は、膿皮症(細菌性皮膚病)です。

    通常、膿皮症は夏に多い、細菌が増殖することによる皮膚病なんですが、コタツの中によく入る子では冬でもなってしまうことがあります。

    二つ目は、やけどです。

    ストーブやファンヒーターの真ん前にいる子、いますよね。

    その状態が長く続くと、やけどになってしまいます。

    ひどいやけどになった子は見たことないですが、軽いやけどで毛が抜けてしまった子は見たことがあります。

    寒いので気持ちはわかりますが、少しは距離を取ってほしいものです。

     


     

    病院への社会化(慣らし)活動は引き続き積極的に行っております。

    当院では、特に子犬で来院された時に、病院を怖い所と思わせないために、おやつをやったり、遊んだりして慣らしてからワクチンなどを打つようにしています。

    うまくいったケースでは、病院はおやつをもらえる所、と思ってくれてるようで、しっぽを振って喜んでくれます。そういう子は、ワクチンを打ったり、血液検査をしたりしても、案外平気で、おやつさえもらえれば満足して帰っていきます。

    もちろん、全ての子がそうなるわけではないですが、そういう子が一匹でも多くなるように頑張りたいと思います。

    ただ、これは飼い主さんの協力も必要です。

    子犬の社会化の時期に病院に来る回数が多いほど、慣れやすくなりますので、なるべくご協力をお願いします。

     


     

    今月のにゃんこ君です。

    何を思ったか、いきなり冷蔵庫の上へ上がるようになりました。

    エアコンで高い所が暖かい+冷蔵庫も温かいのが良かったのでしょうか。

    ただし、それも一週間だけw

    今はまた元のこたつ布団の上に戻りましたw

    猫の気持ちはよくわかりません。。。

     

     

    愛媛県新居浜市

    寺町動物病院

    寺町 光成

  • 2021年1月2日

    明けましておめでとうございます。

    本年もよろしくお願い致します。

    今年も、少しでも動物が病院を嫌いにならないように気をつけて接していきたいと思います。

    こちらからお願いすることもあるかもしれませんが、可能な限りご協力お願いします。

     

    1月の臨時休診日はありません。

    年始は4日から診察開始です。

     

    先月お伝えした流行性の下痢ですが、下火にはなってきたものの、まだ来院される子がいます。

    全く他の動物と接触がないような子もなっており、ウイルス性腸炎で空気感染または人間が媒介している可能性があると思います。

    お気をつけ下さい。


     

    今月のにゃんこ君です。

    こたつ布団でぬくぬくしています。

    猫ってドア開けるの得意ですよね。

    にゃん君も引き戸、ドアノブどちらのタイプでも器用に開けるんです。

    開けるのはいいけど、閉めてほしいんですよね。

    暖房入れてても、開けっ放しですから。。。

     

    愛媛県新居浜市

    寺町動物病院

    寺町 光成

  • 2020年11月30日

    12月の臨時休診日はありません。

     

    年末年始についてお知らせします。

    年末:12月30日の午前中まで診察します。

    年始:1月4日から診察します。

     

     

    犬と猫で、下痢で来院する子が多い印象です。

    ウイルス性の胃腸炎だとうつることがありますので、充分注意してください。


    アイペットからのお知らせ

     

    12月19日(土)〜20日(日)は、システムメインテナンスのため、窓口での保険使用ができません。

    その日の診察分は、飼い主さん自身で請求する必要があります。

    お気をつけください。


    ペットドックのお知らせ

     

    当院では、人間ドックにちなみ、ペットの健康診断をペットドックを呼んでいます。

    血液検査は他の機会で実施していることが多いため、それ以外のレントゲン検査、エコー検査を行います。

    腹部コース、胸部コース、両方があり、腹部を見る場合はなるべく絶食で来院してしてもらうようお願いしております。

    所要時間は約30分ですが、混み具合によっては、お預かりしての検査となります。

    ペットドックは年中受け付けておりますが、12月〜2月は特化月間として通常価格よりもさらに10%割引致します。

    この機会にいかがでしょうか?

    詳しくは、受付までお尋ね下さい。


    病院への社会化(慣らし)活動の経過

     

    病院への慣らしにご協力いただき、ありがとうございます。

    この活動を始めて、1年ちょっと経過したと思います。

    おかげさまで、病院が好きという犬が増えてきています。

    ただ、残念ながら途中で注射に気づいてしまい、病院がちょっと嫌なところになってしまった子もいます。

    それでも、病院が大嫌いだーって子はかなり減っていると思います。

    この調子で続けていきたいと思いますので、ご協力よろしくお願いします。

     

    あと、少し気づいたことですが、

    ・慣らしの最中で病気になってしまったケースは厳しい。

    まだ充分に慣らしができていない状態で、注射での治療やレントゲンを撮らないといけない病気になると、次回来た時から、急におやつも食べてくれなくなったりします。

    こればかりはどうしようもないかもしれません。

     

    ・うまく慣らしができた子は、去勢や不妊手術のあとの朝ご飯を食べてくれる。

    当院では去勢や不妊手術では一泊預かり、翌日はフードを入れてあげるのですが、その時の食いつきが違う気がします。

    どんな動物でも、入院下では、緊張などでご飯を食べないことがあります。

    正確な統計はとってないのでわかりませんが、慣らしをした子は、してない子に比べ、フードを食べてくれる率が高いように思います。

    これは嬉しいことですね。

     

    ・去勢、不妊手術の壁。

    とはいえ、手術をきっかけに病院が嫌いになってしまう子もいます。

    というのも、術前の血液検査、麻酔前投与薬、麻酔薬と、3回痛いことがあります。

    しかも当日は、ご飯抜きのため、おやつでごまかすことができません。

    最大の壁とも言えます。

    そこで、少しでも苦痛を減らすには、事前に血液検査を行うという作戦があります。(手術前一週間以内に来て下さい)

    この時は絶食ではないため、おやつを与えることができるので、随分変わってきます。

    事前の血液検査なども是非、お問い合わせ下さい。


    今月のにゃんこ君です。

    またケースに入ってましたw

    寒くなってからは、ほとんどがこたつ布団の上で寝ています。

    時々、こたつの中や寝ている布団の中に入ってきます。

    暖かいところをよく知ってますね。

    布団の中に入ってきてくれると嬉しいです^^

     

    愛媛県新居浜市

    寺町動物病院

    寺町 光成

  • 2020年11月4日

    11月の臨時休診日はありません。

     

    朝晩は冷え込む時期になりました。

    寒い時期は、飲水量の減少から、膀胱炎や膀胱結石などのリスクが増えます。

    尿のトラブルがないかどうか、常に気をつけてあげて下さい。

     

    日中はまだ暖かいため、ノミやマダニの対策は11月までお勧めしております。

    フィラリア予防は11月末か、12月までをお勧めしております。

    どちらも最後が肝心ですので、しっかり予防をお願いします。

     


    病院への慣らし<犬の経過&猫編>

    病院への慣らしにご協力いただいている飼い主さん、ありがとうございます。

    子犬の社会化期(生後2〜4ヶ月くらい)に病院(特に診察台の上)に慣らしてからワクチンを打つことで、次回以降、病院を怖がらないで来てくれる子が増えています。

    印象的だったのは、診察が終わったのに、診察室から出たくないという態度を取っていた子です。

    こういう子を見ると、すごくよかったなと思います。

    ただ、残念ながら途中で気づいてしまい、うまくいかなかった子もいます。

    それでも、すごく嫌がる子は少ない印象なので、多少は効果が出てると信じています。

     

    犬はそんな感じで子犬から慣らすことでうまくいくのですが、猫はどうでしょうか。

    猫も基本的には同じだと思うのですが、いくつか問題点があります。

    一つ目は社会化期が短いことです。

    猫の社会化期は生後2週齢〜2ヶ月と言われており、生後2ヶ月で飼い始めたとすると、もう社会化期は終わりという感じで、病院に慣らしている時間がありません。

    二つ目は、猫という動物の習性上、自分のなわばりから出ると、緊張してしまうことです。

    つまり、家では大好物のおやつも、病院だと緊張して食べられない、となります。

    実際、診察台の上でおやつをやってみたところ、(きちんとしたデータはとっていませんが)4ヶ月齢くらいまではかなりの猫が食べてくれたのに対し、6ヶ月齢を越えてくるとほとんどの猫が食べませんでした。

    三つ目は、室内飼いの猫が増えており、他の動物や飼い主以外の人間と触れ合う機会が減っていることです。

    犬と違い散歩にも行きませんので、一般家庭では飼い主さんとしか触れ合わない生活になります。

    そういう環境で育つと、「人慣れ」「病院慣れ」はしにくい、ということになります。

    以上より、猫は犬よりも病院慣れは難しいと思われます。

     

    ですが、子猫だと診察台の上でもおやつを食べてくれる子もいますので、おやつを食べている隙にワクチンを打つことで、全く気づかずに終わるケースもあり、いいなと手応えを感じています。

    食べてくれそうな子には積極的におやつを与えてみようと思います。

     


     

    今月のにゃんこ君です。

    ベランダに干しているまくらの上が指定席。

    爪がにゅっと出てますね。

    気持ちいいんでしょう。

     

    先日、脱走事件が起きました。

    ですが、誰も脱走したことに気づいていません。

    外から鈴の音が聞こえてきて、あれ、と気づいたのです。

    家の中を探しましたがいないので、やっぱり外だーと探しに行こうと玄関のドアを開けると、

    なんと、にゃんこが飛び込んできました!

    よっぽど寒かったのでしょうか、自分から帰ってきたのは初めてですw

    ちゃんと家をわかっているのだと安心しました。

     

     

    愛媛県新居浜市

    寺町動物病院

    寺町 光成

  • 2020年10月2日

    10月の臨時休診日はありません。

     

    朝晩は涼しくなってきました。

    散歩にも心地いい時期ですね。

    夏の暑さであまり散歩に行けなかった子、ちょっと肥満気味の子は、少し長めに散歩してみてはいかがでしょうか?

    また、ノミやマダニにも快適な温度になっています。

    そちらの対策も忘れずにお願いします。


    今日は犬のしつけについて、少し書きたいと思います。

     

    みなさんは、犬にどんなことをしつけていますか?

    トイレのしつけに始まり、「おすわり」「ふせ」「まて」などのコマンドもできる子は多いことでしょう。

    ただし、ほとんどの方が、家の中「限定」になってしまっています。

    これらのコマンドを、家の外でもやってみませんか?

     

    例えば、散歩の時。

    同じようにご褒美を用意して、コマンドを出してみましょう。

    家ではできたはずの「おすわり」が、できない子が多いと思います。

    その理由はいくつかあります。

    犬は、「おすわり」を覚えた時、その環境や状況と一緒に覚えていると言われています。

    つまり、人や場所が変わると、できなくなることがあるのです。

    また、家では犬はリラックスしています。

    散歩中だと、楽しいこと、興味のあることが沢山あって、気が散ってしまったり、興奮状態になっています。

    そうすると、なかなか言うことを聞きません。

    以上のように、散歩中でのしつけというのは、ワンランク上のしつけになります。

     

    また、これができると、病院でも応用が可能です。

    病院の待合室で、診察台の上で、コマンドを聞く子になると、それはすごいと思います。

    犬と行動する時は、なるべくおやつを持ってきて、いろんな場所でしつけができるようトライしてみましょう。

     


    今月のにゃんこ君です。

    お風呂の温かい水が大好きなんです。

    こうやって、ぐっと背伸びして、一生懸命水を飲んでるところはすごくかわいいです。

     

    愛媛県新居浜市

    寺町動物病院

    寺町 光成

  • 2020年9月2日

    9月の臨時休診日はありません。

     

    20〜22日は3連休となります。

    体調管理は充分お気をつけ下さい。

     


    毎日暑いですね。

    夏に多い病気として挙げられるのが、皮膚病、ノミ感染などです。

    8月も多くの患者さんが来られました。

     

    今月は皮膚病について説明しようと思います。

    (持論を含みます。ご注意下さい)

     

    皮膚病はまず、ノミやヒゼンダニなどの痒みを起こす外部寄生虫がいるか、いないかに分かれます。

    ノミは草むらなどにいますので、外に行く犬や猫はつく可能性があります。

    ヒゼンダニはイノシシなどの野生動物にはほぼいると言われており、それらの動物と接触する、または落としていったフケなどに含まれているダニがつくことで感染すると思われます。

    そのため、山に遊びに行ったなどの場合に感染する可能性があります。

    ただ、これらの皮膚病は原因がわかれば、寄生虫を駆除することで簡単に治療ができます。

     

    外部寄生虫がいないけど痒い場合は、「皮膚が弱い体質」と考えています。

    「皮膚が強い体質」の子は、生涯を通じて、一度も皮膚炎や外耳炎になりません。

    「皮膚が弱い体質」の子が皮膚炎や外耳炎になります。

    その中で多いのが、食事アレルギー、環境アレルギー、細菌性皮膚炎、マラセチア(カビの一種)性皮膚炎です。

    食事アレルギーは原因となるアレルゲンが特定できれば、それを避けることで改善が望めます。

    環境アレルギーは食事以外のものが原因で起こるアレルギーの総称で、原因としてはハウスダストマイトなどのダニや、花粉などがあります。

    これらは完全に避けることが不可能なため、薬で症状を抑えていくことになります。

    細菌性皮膚炎やマラセチア性皮膚炎の原因菌は、どちらも皮膚の常在菌です。

    つまり、どんな子でも皮膚にいるのです。

    ただ、「皮膚が弱い」せいで、皮膚のバリア機能も低下しており、異常増殖してしまうことで皮膚炎になってしまいます。

    治療法の一例としては、細菌やカビを減らすためのシャンプー、バリア機能の補填のための保湿、それらをしやすくするサマーカットなどが有効です。

     

    また、食事アレルギー、環境アレルギー、細菌性皮膚炎、マラセチア性皮膚炎は多くの例で混在し、診断をより難しくします。

    皮膚のことで気になることがあれば、気軽に御相談下さい。

     


     

    今月のにゃんこ君です。

    箱買いしていた麦茶のダンボールの中に入っていったので、おもしろくて撮ってしまいました。

     

    実はにゃんこ君、猛暑の時に、食欲が落ちた時期がありました。

    どうも暑すぎたようで、それまでクーラーの部屋にはあまりいなかったのですが、それからはクーラーの部屋によくいるようになりました。

    そうすると食欲が戻ってきました。

    暑さに強い猫といえど、この猛暑はこたえたようです。

    みなさんもご注意ください。

     

    愛媛県新居浜市

    寺町動物病院

    寺町 光成

  • 2020年8月3日

    8月の臨時休診日:8/15(土)お盆休みです。

     


    今月は猫の記事です。

     

    猫あるあるをご紹介します。

    ・病院に行こうとキャリーやネットを準備するといつの間にかいなくなる。

    ・捕まえるのに苦労する。

    ・キャリーに入れるのに格闘する。

    ・キャリーの中で大騒ぎ、排泄してしまうことも。

    ・病院ではキャリーから出ない、出すのに一苦労。

    多くの方が、共感いただけると思います。

    うちの猫もそうです。

    キャリーに入る=病院にいく=痛いことや嫌なことがあるというのを覚えてしまった結果なんですよね。

     

    これも、犬と同じで、子猫のうちから社会化(慣らし)をすることで楽になる可能性があります。

    成猫になっても慣らしは可能ですが、かなり大変と思います。

    なるべく、子猫から慣らしをしていくことをお勧めします。

    そこで、飼い主さんにもできる、2つのことをお伝えします。

     

    1.家でキャリーに慣れさせよう!

    キャリーは病院に行くときだけ用意するのではなく、日頃から出しておきましょう。

    そして、不定期に、1日1回おやつを入れてあげます。

    これで、キャリー=病院という関連づけではなく、キャリー=おいしいものと覚えさせます。

    しっかり慣れてきたら、食べている間にドアを閉めたりする練習をしましょう。

    それもできるようになったら、おやつを入れた後、わざとドアを閉めておきます。

    おやつを食べたい猫は、ケージの回りをウロウロ。

    ドアを開けると飛び込んでいきます。

    ここまでできたら完璧ですね!

     

    2.病院に来る時は、洗濯ネット、バスタオルを持ってきて下さい。

    猫は、嗅覚が大変優れています。

    病院などの知らない場所に来たときでも、家の匂いがあると落ち着くことがあります。

    待合室では、ケージの上からバスタオルをかけて、周りが見えないようにすることで、隠れている気持ちになり、やや安心感が出ます。

    診察室では、家の匂いのついた洗濯ネットとバスタオルでくるむことで、多少の嫌なことも我慢できる可能性があります。

    病院でも用意はしていますが、病院の匂いのついたものよりも、家の匂いのついたもののほうが落ち着く可能性がありますので、なるべくご協力下さい。

     

    ただ、犬と違い、猫は社会化期(慣らしに適した時期)が生後2-8週齢と短いです。

    さらに、危機回避能力が高く、嫌なことはすぐに覚えてしまいます。

    なので、一度、病院=嫌なところと覚えてしまうと修正は難しいかもしれませんが、

    なるべくおやつをやるなどして、猫のストレスの少ない診察ができたらなと考えています。

     

    すでに成猫で、病院が嫌いな子はキャリー慣れは難しいかもですね。

    バスタオルから始めてみたいです。


     

    最近暑いですよね。

    階段の踊り場でのびているにゃんこ君です。

    エアコンの効いた部屋にはあまりいないです。

    天然の風の方が好きなのでしょうか。

     

     

    愛媛県新居浜市

    寺町動物病院

    寺町 光成

  • 2020年7月2日

    7月の臨時休診日はありません。

     


    暑くなってきました。

    犬や猫も熱中症になることがあります。

    特に、高齢の子、外飼いの子はリスクが高いです。

    散歩も、暑い時間帯は避け、少しでも涼しい時間を選びましょう。

    また、散歩コースも川沿いや水路の側を選び、緊急時に水を飲んだり体にかけて冷やしたりできるような工夫も必要です。

    充分注意しましょう。


    下痢で来院する子が多い印象です(特に犬)。

    同居犬などで次々発症したりしているところから、うつるタイプのウイルス性胃腸炎ではないかと思っています。

    お気をつけ下さい。


    病院への社会化(慣らし)活動へのご協力、ありがとうございます。

    おかげさまで、ほとんどの子犬の飼い主さんにご協力をいただいております。

    その成果か、多くの子犬が、ワクチンなどの注射を、最小限の痛みで受けることができています。

    すごくいいことだと思います。

     

    さて、そんな中、また少し気づいたことがありましたので、ご報告を。

    慣らしていく中で、子犬の様子が次の3つに分かれることがわかりました。

     

    ・診察台の上でしっぽも振り、おやつも喜んで食べてくれるケース

    これは、もともとフレンドリーな子か、うまく社会化できた例だと思います。

     

    ・診察台の上でおやつは食べるが、しっぽは下がっているケース

    病院は少し怖いけど、おやつには目がないので食べている、という感じでしょうか?

     

    ・診察台の上でしっぽは振ってくれるが、おやつは食べないケース

    おやつよりも遊ぶ方が好きな子などがこうなるのかな、と思うのですが、よくわかりません。

     

    本当に怖がっている子は、おやつも食べませんし、しっぽも下がっているので、

    診察台の上でおやつを食べるもしくは、しっぽを振るということで慣れてきていると判断しています。

    子犬の飼い主さんにはお手間をかけますが、引き続きのご協力をよろしくお願いします。

     


    今月のにゃんこ君です。

    暑い時は、風の通る廊下で寝転んでいることが多いです。

    エアコンの部屋にはあまりいないです。

    猫って、寝転んでいるだけでかわいいですよねw

     

     

    愛媛県新居浜市

    寺町動物病院

    寺町 光成