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2023年12月2日
12月の臨時休診日はありません。
年末:12/30午前中まで。
年始:1/4から診察します。
私事ですが、
こいぬこねこ教育アドバイザーの認定試験に無事、合格しました!
こいぬこねこ教育アドバイザーとは、子犬・子猫のしつけや健康管理について飼い主を指導・教育できる専門家のことです。
今の獣医の学校では、しつけに関する授業はなく、獣医師といえど、しつけに対する知識は乏しいのが現状です。
そこで勉強を開始したのですが、これがとても面白く、5年間かけてコースを進み、今年が試験の年でした。
しつけは、こじれてしまうと修正するのは大変なのですが、子犬や子猫のうちなら比較的簡単なため、ここを指導していけたら、と思っています。
今行っている、子犬の慣らし診察やパピーパーティーなどがそれに当たります。
幸せなペットを増やすことによって、幸せな飼い主さんが増えたらいいなと思います。
子犬の困った行動<何でも口に入れる>
子犬って、何でも口に入れますよね。
これ、子犬にとっては、ごく当たり前の行動で、興味のあるものはまず口に入れてみる、という行動を取ります。
しかし、人間との生活の中で何でも口に入れられると困ったことになるのです。
対策としては、
1.口に入れられて困るものは子犬の届く所に置かない。
一番手っ取り早いのはこれです。
2.かじっていいものを毎日用意する。
子犬にとってかじるということは正常な欲求なので、それを満たしてあげる必要があります。
そのため、おもちゃやガムなど、かじっていいものを与えるといいのですが、いつも同じだと飽きてしまうので、複数のおもちゃなどをローテーションすると良いです。
段ボールやトイレットペーパーの芯なども使えますが、かじって飲み込まないかどうか、最初にしっかり確認しましょう。
また、かじって欲しいものをかじっている時に褒めると、好ましい行動を強化することができます。
3.「ちょうだい」の練習
コマンドとして、「ちょうだい」を練習しておけば、口にくわえているものを離してもらえるでしょう。
長くなりそうなので、このやり方は次回説明します。
万が一、口に入れて欲しくないものを子犬がくわえてしまったら。。。
・過剰に反応しない
前回の食糞でも書きましたが、過剰に反応すると子犬に興奮や執着心が出てしまうことがあるので、冷静に対応しましょう。
・無理に取り上げない
例えば、靴下などをくわえるとほとんどの飼い主さんは無理に取り返そうとします。
しかし、それは良くありません。
無理に取り上げることを続けていると、ものをくわえている時に飼い主に見つかると、逃げたり、取られまいと飲み込むようになることがあります。
また、人の物を盗んだほうが飼い主のリアクションが大きく、楽しいので余計に繰り返しいたずらされるようになります。
そのため、靴下などの無害なものであれば、無視していればそのうち飽きて口から離すでしょう。
パピーパーティー報告
11月は2回、パピーパーティーを開催しました。
<1回目>
4ヶ月のミニチュアダックスと、3ヶ月のミックス(ミニピンxダックス)でした。
最初はミックスの子がやや怖がっていたものの、おもちゃでテンションが上がるとすごい勢いで走り回り、ダックスの子を圧倒していました。楽しく遊べてよかったです。
<2回目>
5ヶ月のポメチーと4ヶ月のマルプーでした。
マルプーの子はフレンドリーな感じでしたが、ポメチーの子がやや怖がりさんで、なかなか相手の犬に近づけませんでした。
それでも、終わりの方は少し近づこうとする感じがあり、わずかな時間の中に成長を感じました。
この調子で犬と遊ぶことを楽しいと思ってくれるといいですね。
今月のにゃんこ君です。
寒くなり、ふかふかで暖かいところで丸まっていることが増えました。
猫って、暖かいところをよく知ってますよね。
それでも、散歩は別らしく、寒くても行きたいらしいですw
愛媛県新居浜市
寺町動物病院
寺町 光成