-
2020年8月3日
8月の臨時休診日:8/15(土)お盆休みです。
今月は猫の記事です。
猫あるあるをご紹介します。
・病院に行こうとキャリーやネットを準備するといつの間にかいなくなる。
・捕まえるのに苦労する。
・キャリーに入れるのに格闘する。
・キャリーの中で大騒ぎ、排泄してしまうことも。
・病院ではキャリーから出ない、出すのに一苦労。
多くの方が、共感いただけると思います。
うちの猫もそうです。
キャリーに入る=病院にいく=痛いことや嫌なことがあるというのを覚えてしまった結果なんですよね。
これも、犬と同じで、子猫のうちから社会化(慣らし)をすることで楽になる可能性があります。
成猫になっても慣らしは可能ですが、かなり大変と思います。
なるべく、子猫から慣らしをしていくことをお勧めします。
そこで、飼い主さんにもできる、2つのことをお伝えします。
1.家でキャリーに慣れさせよう!
キャリーは病院に行くときだけ用意するのではなく、日頃から出しておきましょう。
そして、不定期に、1日1回おやつを入れてあげます。
これで、キャリー=病院という関連づけではなく、キャリー=おいしいものと覚えさせます。
しっかり慣れてきたら、食べている間にドアを閉めたりする練習をしましょう。
それもできるようになったら、おやつを入れた後、わざとドアを閉めておきます。
おやつを食べたい猫は、ケージの回りをウロウロ。
ドアを開けると飛び込んでいきます。
ここまでできたら完璧ですね!
2.病院に来る時は、洗濯ネット、バスタオルを持ってきて下さい。
猫は、嗅覚が大変優れています。
病院などの知らない場所に来たときでも、家の匂いがあると落ち着くことがあります。
待合室では、ケージの上からバスタオルをかけて、周りが見えないようにすることで、隠れている気持ちになり、やや安心感が出ます。
診察室では、家の匂いのついた洗濯ネットとバスタオルでくるむことで、多少の嫌なことも我慢できる可能性があります。
病院でも用意はしていますが、病院の匂いのついたものよりも、家の匂いのついたもののほうが落ち着く可能性がありますので、なるべくご協力下さい。
ただ、犬と違い、猫は社会化期(慣らしに適した時期)が生後2-8週齢と短いです。
さらに、危機回避能力が高く、嫌なことはすぐに覚えてしまいます。
なので、一度、病院=嫌なところと覚えてしまうと修正は難しいかもしれませんが、
なるべくおやつをやるなどして、猫のストレスの少ない診察ができたらなと考えています。
すでに成猫で、病院が嫌いな子はキャリー慣れは難しいかもですね。
バスタオルから始めてみたいです。
最近暑いですよね。
階段の踊り場でのびているにゃんこ君です。
エアコンの効いた部屋にはあまりいないです。
天然の風の方が好きなのでしょうか。
愛媛県新居浜市
寺町動物病院
寺町 光成