愛媛県新居浜市の動物病院。病気の治療はもちろん、病気になる前の予防やしつけなども積極的に指導しております。

お知らせ

  • 2020年5月30日

    6月の臨時休診日はありません。

     


    2020年5月22日、愛知県豊橋市にてフィリピンから来日した人が狂犬病を発症したと報道がありました。

    日本国内では動物との接触はなかったとのことで、フィリピンで感染して、来日し、発症したことが推測されています。

     

    人間が狂犬病にかかった時の症状は、

    前駆期:発熱、食欲不振、咬傷部位の痛みや掻痒感

    急性神経症状期:不安感、恐水及び恐風症状、興奮性、麻痺、幻覚、精神錯乱などの神経症状

    昏睡期:昏睡

    となっており、呼吸障害によりほぼ100%死亡するという、非常に恐ろしい病気です。

    発症後の有効な治療法はありません。

    唯一の対抗策は、罹患動物に咬まれたあと、すぐにワクチン接種をすることです。

    これは、比較的長い潜伏期間(通常1〜3ヶ月。今回の症例は約8ヶ月)を利用し、ワクチンにより病気に対抗しようというものですが、それで死亡が防げる確証もありませんし、死ななくても後遺症が残ることもあります。

    生存率を上げるための治療と思って下さい。

     

    ウイルスは唾液に含まれ、通常は咬まれることでうつりますので、人から人へうつることはほぼありません。

    罹患動物から咬まれてうつることがほとんどです。

    日本では、60年以上、動物での発生は認めていませんが、いつ出るかわからない怖さがあります。

    なので、飼い犬には狂犬病予防注射を打ってください。

    これは、自分の犬を守るためでもありますが、地域を守るためでもあります。

    地域での接種率が高いと、万が一、狂犬病が入ってきても、新型コロナウイルスのように爆発的に広がることはなく、終息させることができます。

    ただ、残念ながら、愛媛県の接種率は全国ワースト5に入っております。

    特殊な事情で打てない場合を除き、みなさんワクチンを打っていただきますよう、よろしくお願いします。

     


     

    今月のにゃんこ君です。

    5月は3回も家から脱走しました。

    1回目の時にいつ脱走したのか気づいておらず、長時間外で遊んでいたと思われます。

    それで味を占めたのか、脱走の隙を常に伺っており、常習犯のようになっております。

    2、3回目はすぐ捕まえましたが。

    でも、猫って外で遊んでも帰ってくるとよく聞きますが、この子は帰ってこないんです。

    いつも探しに行って、確保しています。

    もっと、家が恋しいくらいまで外に放置していたら帰ってくるのでしょうか?

    心配なので、それもできませんが。。。

     

     

    愛媛県新居浜市

    寺町動物病院

    寺町 光成

  • 2020年5月1日

    5月の臨時休診日はありません。

     

    <ゴールデンウィーク中の診察について>

    例年通り、3日と4日の午前中のみ診察します。

    5日と6日は休診です。

     


    <新型コロナウイルスの動物への感染について>

    最近はテレビでは報道はありませんが、今までに、新型コロナウイルスがペットの犬や猫にうつったという報告が少数出ています。

    その中でも、特に猫やフェレットが感受性が高い(うつりやすい)ということが発表されています。

    犬は、うつりにくいそうです。

    いずれにせよ、人間がかからないようにしていくことが大事です。

     


    <病院の慣らし(社会化)の取り組みの経過>

    =概要=

    2019年12月のお知らせでも書いたように、現在、病院を嫌いにさせないための取り組みをしています。

    生後4ヶ月齢までを社会化期といい、いろんなものに慣れやすい時期となり、この間に病院でいい経験をすることで病院が好きになる、というものです。

    ただし、子犬はワクチンを最大4回うたなければなりません。(混合ワクチン3回、狂犬病ワクチン1回)

    ワクチン=注射=いやな思いということで、この時期にほとんどの犬は病院が嫌いになってしまいます。

    そうさせないための取り組みとして、

    ・初診時にはワクチンを打たない

    ・診察台の上でおやつをやり、慣れさせる

    ・注射でいやな思いをしても、気分を直してから帰ってもらう

    といったことをしてきました。

     

    =経過1=

    子犬で、今までやってきた事例をご紹介します。

    初回の診察時に、診察台の上でおやつを食べてくれる子は約9割と、ほとんどの子が食べてくれています。

    そうすると、2回目の診察時には、だいたいしっぽを振って、喜んで来てくれます。

    この時に、注射を打つために軽く抑えた状態でおやつを食べる練習をします。

    これもできた子は、3回目の診察でワクチンを打つ、という感じでやっています。

    そうすることで、約6割くらいの子犬はおやつに夢中になっている間に全部のワクチンを終えることができています。

    ただ、約4割くらいの子犬は、何度かワクチンを打っている途中で注射に気づいてしまい、おやつを食べなくなってしまうことがあります。

    そういう子をどうするか、というのもこれからの課題です。

    やはり、なるべく多く来院してもらい、おやつだけを食べる回数が多ければ多いほど、うまくいく傾向にあります。

    大変とは思いますが、なるべく多く連れてきてほしいと思います。

     

    =経過2=

    今はフィラリア、狂犬病ワクチンの時期で、たくさんの犬が来院しますが、若い子から高齢の子まで、なるべくおやつを与えて様子を観察してみました。

    そうすると、だいたい次の4つのパターンに分かれました。

    1.病院が好きでしっぽを振って喜んで入ってくれる(社会化がうまくいった子や、もともと注射が苦手ではない子など):約1割

    2.病院は嫌いでしっぽを丸めているが、おやつは食べることができる、精神的に余裕のある子:約3割

    3.病院は嫌いでおやつも食べる余裕のないくらい緊張している子:約5割

    4.病院は大嫌いで診察台にも乗りたくない、パニックになってしまう子:約1割

    理想を言うと、みんな1番になるようにしたいですが、せめて、1番か2番の子が多くなるようにこれからもこの取り組みを続けていきたいと思います。

    また、子猫もこういった取り組みをしていきたいのですが、まだ勉強中です。

    また順次、開始していきます。

     


    今月のにゃんこ君です。

    ええ、そうです。箱入り息子ですよー。。w

     

     

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    寺町動物病院

    寺町 光成