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2020年9月2日
9月の臨時休診日はありません。
20〜22日は3連休となります。
体調管理は充分お気をつけ下さい。
毎日暑いですね。
夏に多い病気として挙げられるのが、皮膚病、ノミ感染などです。
8月も多くの患者さんが来られました。
今月は皮膚病について説明しようと思います。
(持論を含みます。ご注意下さい)
皮膚病はまず、ノミやヒゼンダニなどの痒みを起こす外部寄生虫がいるか、いないかに分かれます。
ノミは草むらなどにいますので、外に行く犬や猫はつく可能性があります。
ヒゼンダニはイノシシなどの野生動物にはほぼいると言われており、それらの動物と接触する、または落としていったフケなどに含まれているダニがつくことで感染すると思われます。
そのため、山に遊びに行ったなどの場合に感染する可能性があります。
ただ、これらの皮膚病は原因がわかれば、寄生虫を駆除することで簡単に治療ができます。
外部寄生虫がいないけど痒い場合は、「皮膚が弱い体質」と考えています。
「皮膚が強い体質」の子は、生涯を通じて、一度も皮膚炎や外耳炎になりません。
「皮膚が弱い体質」の子が皮膚炎や外耳炎になります。
その中で多いのが、食事アレルギー、環境アレルギー、細菌性皮膚炎、マラセチア(カビの一種)性皮膚炎です。
食事アレルギーは原因となるアレルゲンが特定できれば、それを避けることで改善が望めます。
環境アレルギーは食事以外のものが原因で起こるアレルギーの総称で、原因としてはハウスダストマイトなどのダニや、花粉などがあります。
これらは完全に避けることが不可能なため、薬で症状を抑えていくことになります。
細菌性皮膚炎やマラセチア性皮膚炎の原因菌は、どちらも皮膚の常在菌です。
つまり、どんな子でも皮膚にいるのです。
ただ、「皮膚が弱い」せいで、皮膚のバリア機能も低下しており、異常増殖してしまうことで皮膚炎になってしまいます。
治療法の一例としては、細菌やカビを減らすためのシャンプー、バリア機能の補填のための保湿、それらをしやすくするサマーカットなどが有効です。
また、食事アレルギー、環境アレルギー、細菌性皮膚炎、マラセチア性皮膚炎は多くの例で混在し、診断をより難しくします。
皮膚のことで気になることがあれば、気軽に御相談下さい。
今月のにゃんこ君です。
箱買いしていた麦茶のダンボールの中に入っていったので、おもしろくて撮ってしまいました。
実はにゃんこ君、猛暑の時に、食欲が落ちた時期がありました。
どうも暑すぎたようで、それまでクーラーの部屋にはあまりいなかったのですが、それからはクーラーの部屋によくいるようになりました。
そうすると食欲が戻ってきました。
暑さに強い猫といえど、この猛暑はこたえたようです。
みなさんもご注意ください。
愛媛県新居浜市
寺町動物病院
寺町 光成