2020年11月のお知らせ
2020年11月4日
11月の臨時休診日はありません。
朝晩は冷え込む時期になりました。
寒い時期は、飲水量の減少から、膀胱炎や膀胱結石などのリスクが増えます。
尿のトラブルがないかどうか、常に気をつけてあげて下さい。
日中はまだ暖かいため、ノミやマダニの対策は11月までお勧めしております。
フィラリア予防は11月末か、12月までをお勧めしております。
どちらも最後が肝心ですので、しっかり予防をお願いします。
病院への慣らし<犬の経過&猫編>
病院への慣らしにご協力いただいている飼い主さん、ありがとうございます。
子犬の社会化期(生後2〜4ヶ月くらい)に病院(特に診察台の上)に慣らしてからワクチンを打つことで、次回以降、病院を怖がらないで来てくれる子が増えています。
印象的だったのは、診察が終わったのに、診察室から出たくないという態度を取っていた子です。
こういう子を見ると、すごくよかったなと思います。
ただ、残念ながら途中で気づいてしまい、うまくいかなかった子もいます。
それでも、すごく嫌がる子は少ない印象なので、多少は効果が出てると信じています。
犬はそんな感じで子犬から慣らすことでうまくいくのですが、猫はどうでしょうか。
猫も基本的には同じだと思うのですが、いくつか問題点があります。
一つ目は社会化期が短いことです。
猫の社会化期は生後2週齢〜2ヶ月と言われており、生後2ヶ月で飼い始めたとすると、もう社会化期は終わりという感じで、病院に慣らしている時間がありません。
二つ目は、猫という動物の習性上、自分のなわばりから出ると、緊張してしまうことです。
つまり、家では大好物のおやつも、病院だと緊張して食べられない、となります。
実際、診察台の上でおやつをやってみたところ、(きちんとしたデータはとっていませんが)4ヶ月齢くらいまではかなりの猫が食べてくれたのに対し、6ヶ月齢を越えてくるとほとんどの猫が食べませんでした。
三つ目は、室内飼いの猫が増えており、他の動物や飼い主以外の人間と触れ合う機会が減っていることです。
犬と違い散歩にも行きませんので、一般家庭では飼い主さんとしか触れ合わない生活になります。
そういう環境で育つと、「人慣れ」「病院慣れ」はしにくい、ということになります。
以上より、猫は犬よりも病院慣れは難しいと思われます。
ですが、子猫だと診察台の上でもおやつを食べてくれる子もいますので、おやつを食べている隙にワクチンを打つことで、全く気づかずに終わるケースもあり、いいなと手応えを感じています。
食べてくれそうな子には積極的におやつを与えてみようと思います。
今月のにゃんこ君です。
ベランダに干しているまくらの上が指定席。
爪がにゅっと出てますね。
気持ちいいんでしょう。
先日、脱走事件が起きました。
ですが、誰も脱走したことに気づいていません。
外から鈴の音が聞こえてきて、あれ、と気づいたのです。
家の中を探しましたがいないので、やっぱり外だーと探しに行こうと玄関のドアを開けると、
なんと、にゃんこが飛び込んできました!
よっぽど寒かったのでしょうか、自分から帰ってきたのは初めてですw
ちゃんと家をわかっているのだと安心しました。
愛媛県新居浜市
寺町動物病院
寺町 光成